超私的システム手帳伝

Montblancを購入(交換)したのを機に、システム手帳も新調しました。銀座伊東屋で購入。BrelioというメーカーのCordvanのシステム手帳です。Cordvanという馬のお尻の皮を使用した、とても丈夫なシステム手帳なのですが、何よりその色合いに惹かれました。黒いMontblancに濃い緑色の手帳。うーん、なかなかおしゃれだ、と1人悦に入っております。
 
中身はすべて無地の白のリフィル。いろいろ試しましたが、これが一番書き易く、使いやすいと思います。罫線が入っているとうるさいし、何しろその罫線の幅に文字を書こうとしてしまう。すると罫線からはみ出た字が汚く見えるし、後から読み返す気が無くなる、もしくは全く読めなくなってしまうのです。(まあ、要するに小生の字が汚いだけだけど)今回の東京出張ではこのバイブルサイズと白リフィルを試し、なかなか使い勝手が良いことがわかりました。

以下、良い機会(?)なので、20年に及ぶ小生のシステム手帳伝をご紹介。

システム手帳を使い始めたのは入社してすぐの営業マンだった頃で、一番初めに使用したのはBindex(日本能率協会)のA5サイズの手帳でした。当時はバブル真っ盛りで、バイブルサイズのシステム手帳が大流行。その中にあって小生が使用していた巨大なA5は、社内でも営業先でもかなり目立っていたようです。以下、20年前に購入したそのA5サイズのシステム手帳。
 
考えてみれば会社に入ったばかりの新人がいきなりドカンとA5の黒皮の手帳を目の前に出して話をし始めるわけですから、ある意味変な迫力があったと思います。小生から見れば特殊なバイブルサイズはとても使い勝手が悪く、会社で使用する使用する殆どの文書を簡単に縮小してファイルできるA5サイズは当然の選択でした。結局、この手帳は北米に赴任するまで7−8年程使用することになりました。しかし北米赴任時は完全な内勤で手帳を使う必然性もない上に、会社で使用する紙のサイズがすべてレターサイズになってしまったため、この巨大で重い手帳は使われる必然性もなく、あえなく引退となりました。


そして2年後、日本に帰任した後はもう少しおしゃれな感じを求めてバイブルサイズに改宗。Bindexの茶色の手帳を使用し始めました。しかし、、、小さい!スケジュールも書き込みづらいし、細い罫線の中に文字をおさめるのが大変だし、A5の資料も簡単に挟むことが出来ない。なんで皆バイブルサイズなど使うのだろう、、、ということで再びA5へ回帰。再びBindexの薄型A5の手帳を購入。
 
しかしながら技術の発達と共に仕事のやり方も変わるもの。99年頃だったからかスケジュール管理の電子化が容易になり、小生も紙のシステム手帳からPDAへと切り替えました。当時はちょうどPalmが流行りだした頃で、小生も3ComブランドのPalm、Plam V、SonyClie T600C、Clie TH55とPlam OSを4機種続けて使用。写真は歴代の戦士達。途中、SII社製のPalmと紙の手帳を組み合わせた変なシステムを使ったこともありますが、最後のClieTH55は特に出来が良く、議事録もお店周りの際の写真もTH55でまかなうまでになりました。この期間、システム手帳は断続的にお蔵入りしていました。これが3−4年前のこと。

ところが、PCがどんどん軽く小さくなり、しかもバッテリー寿命が長くなってくるに従い、会議もPCを持って参加するようになり、PDAを使う場面が極端に減ってきました。一時はClieなしの生活など考えられない!とまで思っていましたが、とうとうClieの出番がなくなってしまいました。とは言え、PCも万能ではない。PDAと違って電源を入れてから使えるまで時間のかかるPCは、いざと言う時に不便。結局忘れちゃいけないことは紙に書いておくことが多いし、そのために手帳も一緒に持ち歩くことになります。また、PCに打ち込んで作成した議事録は他人とシェアするには好都合ですが、一覧性に欠けるため、自分で後から見直すことが少ない。うーん、PCはどうしても手書きには勝てない。結局、Outlookのスケジュールをプリントアウトして手帳にファイルし、メモは手書きで手帳にとる、という両方持ち歩きスタイルで今日に至っています。

しかしながら、まだまだ小生の「完璧な情報管理」への探求は続く。やはりいちいちOutlookのスケジュールをプリントアウトするのは面倒だし、これは携帯電話のスケジュール表機能で代用しよう。(再びPalmの発想へ回帰)本当に必要なことをメモするだけならA5サイズは要らないし、バイブルサイズで十分。また、年齢も年齢なのでちょっとは昔と違った意味でハクをつけたい。せっかくいいペンも入手したし、、、という検討の結果、今回のBrelioのシステム手帳の購入と相成りました。なんだか同じようなことを繰り返しているだけのような気がしますが、この無地白リフィル、結構使い心地が良い。当分はこの体制が続きそうです。