かんだ やぶそば - 神田 ☆☆☆★

もう13年前のことでしょうか、細君と訪れたものの店が閉まっていて食べ損ねた「かんだ やぶそば」。最近読んだ池波正太郎のエッセイでも触れられていたこともあって、今回の出張では絶対に食べよう、と計画しておりました。
人気店なので混んでいるだろうと11:30の開店と同時に入る計画でホテルを出、時間つぶしに秋葉原ヨドバシカメラを徘徊、、、しかし徘徊しすぎて店に着いたのは12:30。すでに待合所に数人が並んでいました。やはり人気店だけあります。

それでも10分程の待ち時間で着席。店内は満席、仲居さん(と言うべきなのか、、、)が忙しく行きかっていました。女将さんと思しき人が番台(会計する場所なんだが番台という表現がなんとなくふさわしく。。。)で「せいろいちまーい」とか独特な調子で注文を調理場に伝えています。うーん、やはり独特の雰囲気。いいですね。江戸の香りですね。

何を注文して良いかわからないので、定番として天ぷら蕎麦を注文。メニューにある天ぷら蕎麦は温かいそばだとのことなので、「せいろそば」と「天たね」と言うものを注文しました。確かせいろそばは680円、天たねが1200円くらいだったような、、、ちょっと贅沢ですが、まあ、せっかくですから。
周囲をきょろきょろしていると、来ました来ました、13年越しで食べたかった蕎麦。しかし、、、うーん、、、これは足らないなぁ、という少量のそば。これじゃお腹にたまらない。そこでハタと気がつく。だから皆2枚頼むのか、、、そうです。周りの人は2枚注文していたので蕎麦の器が2段だったのでした。

お味の方は、、、美味いですね。蕎麦と言うのは甘いものだったのだ、、、池波正太郎の作法通り、濃いつゆに蕎麦をほんの少しつけてズズズっと。たまらないです。天たねはなくても良かったかも。結局、あまりに美味しかったので追加でもう一枚、せいろそばを頂きました。

十分蕎麦を満喫して店を出ると、なんと、店の外まで人が並んでいました。いやはや、ここに来るならピーク時間を避けないといけませんね。やっぱり美味しい蕎麦は良い。13年越しの願いがかなって星4つ☆☆☆☆。


かんだ やぶそば
〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町2-10
TEL 03-3251-0287
営業時間 11:30〜20:00(L.O.19:30)