五反田 「一風堂」☆☆☆★

HiroS2006-10-21

海外に住んでいるといろいろなものを食べる機会があり、どうしても舌が贅沢になります。キャビアなんて、、、と思ってましたがロシアで食べるキャビアは違う。薄いパンケーキにバターを塗って、黒光りするキャビアをたっぷり載せて食べる。うまい。ニースで食べた生牡蠣は格別。フランス人の友人が「レモンをかけて縮まない生牡蠣はだめだ」と言ってましたが、ニースの生牡蠣は本当に縮む。うまい。フィレンツェで食べたビステッカフィオレンティーナ。脂ではなく赤味がうまい。なぜあんなに違う味がするのか、、、不思議でしようがありません。うまい。ああ、食べたい。


しかし海外で一番食べられないもの、それはうまいラーメン。これだけは食べられません。ということで日本出張中はどうしてもラーメン屋に通うことになります。本日から日本出張していますが、深夜にふとラーメンが食べたくなり、五反田の一風堂に行ってきました。

私はとんこつ系の博多ラーメンが好きで、この一風堂もその一つ。超有名店だけにラーメン好きの人から言わせれば邪道なのかもしれませんが、うまいものは、うまい。本当の親不孝通りのラーメンに比べるとちょっと趣は違いますが、やはりうまい。博多ラーメンと言えば、替え玉。これを食べるにはお腹が空いていないといけませんし、工夫しないとおいしく食べられません。ここで、私なりの食べ方。
まず、トッピングはお腹が張ってしまうので一種類。特に肉はいけません。本日は白丸元味の半熟卵入りを注文いたしました。麺は硬め。まずは具は食べずに麺だけ頂きます。ラーメンというと箸でつまんで高く上げ、汁気を落としてからすすってしまうことがありますが、あれはいけません。特に博多ラーメンのような非縮れ麺はそれではおいしくない。丼に顔を近づけ、箸で麺をつまんだ汁気が落ちないうちに一気にズルズルっとすする。麺をストローのようにしてズルズルっと。そして硬い麺を歯でプツプツっと切る。こうすると麺と汁が渾然一体となって、口の中で常に目の前のラーメンが再現されるわけです。ズルズルっときてプツプツ。ズルズルっときてプツプツ。これの繰り返しで一気に麺だけ頂く。後2−3回のズルズル・プツプツで麺が終わってしまうタイミングで替え玉を注文。この替え玉を待ちながらまたズルズルっとプツプツ。麺がなくなったところで辛子高菜を入れる。第2回戦は違う味にするわけです。にんにくがあればここで投入。静かに替え玉を待ちます。

替え玉が来たらまずはちゃんと麺と汁を混ぜ、麺に汁が行き渡るようにします。そしておもむろに具を頂きます。ここの半熟ゆで卵は最高、、、うまいですねえ、この加減。かじった後に黄身が流れ出さない程度の硬さ。そしてまたズルズルっとプツプツ。この繰り返し。具と麺を交互に頂きながら終了。最後に紅生姜を投入。ちょっと汁を頂いて、紅生姜で口直し。うーむ、うまい。好きな人はここでご飯を投入して雑炊っぽく頂くようですが、私は麺一筋。いや、満足。

ところで、時間は深夜12時近く、、、しかし乳母車に乗せた赤ちゃんと3歳くらいの女の子を連れた家族がいました。こんな時間に家族でラーメンか、、、余計なお世話ですが、なんでこんな遅い時間に。「嫌われ松子」を見てから、人はそれぞれ事情があるんだろうなあ、、、と横目で見つつラーメンをすすっておりました。