Space Battleship ヤマト ☆☆☆

うーむ。

うーむ、なのです。正直、世間で言われているほど悪くない。CGは結構気合が入っているし、和製Star Warsか、Independence Dayか。ストーリーも原作とは違うけれど、うまくまとまってるかな、と。配役もそれなりにはまっていて、特に真田さんは見事、柳葉敏郎しかいない!と言うくらいぴったり。そして、誰がいったいデスラーとスターシャをやるんだろうと思ったらそういうことか、、、と。しかし、スターシャ役は、そう、この人しかいない!(実際はスターシャとは名乗らなかったけれど)。どちらかと言うとサーシャのイメージか、、、と見ていない人には全くわからない呟きですね。

でも、うーむ。何かが違う。

そうなんです。やはり古代進が。。。

キムタクが悪いとは言わない。逆に思ったより良かったと思うくらい。でも、あれはキムタクであって古代進ではなかったということか。それだけキムタクの個性が強すぎるのかもしれません。それから、さすがに年齢が合わない気がして。。。キムタクさんには申し訳ないけど、やはりもう少し若い人がやった方が良かったのではないかと思ったりします。

そして、もう一つ。若い頃に観たときに思った、「消化しきれないもの」が、ない。それは「善悪」。地球人から見ればデスラーは完全な悪者。しかし、彼らにもそれなりの理由があった。想像するに世界で売るためにはハリウッド大作的アプローチでなければならなかったのかもしれないけど、やはり真似は真似。敗戦経験国日本にしか描けないかもしれない「これからの正義」を語ってほしかった気がします。

ところで、映画の中で古代進が浴びたのは14シーベルト放射能。それがどの程度かわかってしまったのが悲しい。なんだかんだで、星3つ☆☆☆。