I AM LEGEND ☆☆☆

これも前々から気になっていたWill Smithもの。Will Smith、結構好きです。いつも同じような役をやってますが、Pursue of Happinessみたいな役もやろうと思えば出来るし、子役からスターの割には結構謙虚な行動の話も聞くし、好感を持っています。今回はそのWill Smithが人類最後の男になった話です。

設定は良くありがちながら、見る前から気になっていたのはWill Smithがどのくらいしゃべるんだろう、と言う点。人間、たった一人になった時に果たして言葉を発するんだろうか、Will Smithはそれをどう表現するんだろうかに興味がありました。結果は、まあまあ、か。結局相棒に犬がいたので結構会話の場面もあったのでちょっと期待はずれ。でもそうでない時はなかなかいい芝居してました。思い切って相棒無しで完全に一人にしてその心理描写に特化すればおもしろかったのに。

この映画、典型的悲観的近未来設定という意味で従来と大きく異なる点があります。通常、そういった設定の時には酸性雨が降り続き、やたらと金属金属した灰色の暗い設定が多いと思いますが、この映画の場合は殆どのシーンが晴れ。マンハッタンに植物が生い茂り、野生の動物が闊歩している。(この際、なんでライオンの家族が、マンハッタンにいるかは議論しないほうが良い。まあ、動物園から逃げてきたんでしょうが。。。)この風景がやたらとリアリティがあって気味が悪い。

その意味では冒頭の部分は結構楽しめたのですが、「あれ」が出てきてからはちょっと興ざめ。なんだ、有名ゲームと同じ設定か、そういうことなのね、とちょっと落胆しました。癌の特効薬との関係もあまり明白じゃないし、なんかなあ。そして、Jumper同様、思いっきり広げた風呂敷をどうたたむのかと思ったら、、、そう来ましたか。だからこの題名なのね。。。

そうは言ってもWill Smithはそこそこ良いし、今までと違う未来設定は興味深い。しかしちょっと結末があっけないなあ、ということで星三つ☆☆☆。