Rapunzel at Southbank Centre

英国の短い正月、休みを一日だけ伸ばして家族で演劇を見にきました。演目はSouthbank CentreのQueen Elizabeth Hallで行われた「Rapunzel(ラプンツェル)」日本では髪長姫、グリム童話です。

「Rapunzel, Rapunzel, let down your long hair!」

グリム童話ですから元の話はかなりグロテスクです。この物語、早い話が囚われのお姫様を王子様が救う話。しかし、実際は男を誘って捕らえて殺してしまう恐ろしい女の話だそうで。。。まあ、ちょっとした脚色でずいぶん変わるものです。今回は8歳以上が対象の演劇だったので、当然後者、子供も数多く観覧しており、楽しい内容でした。

ただ演劇としてはちょっと前衛っぽいというか、360度から観劇できるスタイルのステージで、非常に簡単な小道具で全てを表現するタイプのもの。囚われの塔は簡単な板を空中から吊り下げることで表現してました。右の写真がお姫様の髪の毛を伝って王子様が塔を登るところ。実際には登るかわりに板が下がってくるわけです。
 
登場人物も6人の俳優が2役以上をこなすという、非常に工夫されたものでした。映画や演劇が大好きな長男は初めから終わりまでケラケラ笑い通し。子供を対象にしただけあって英語も比較的やさしく、早口でしゃべるStand-up Comedianばりの役者さんの長台詞以外はほぼ問題なし。楽しめました。たまにはこういうのも良いものです。

当家の短い正月でした。