英国借家退去時のInventory Check

本日、今まで住んでいた家の退去、Check Outをしました。どうやら本日の方法は英国(聞いた話ではフランスも?)においては常識らしいのですが、日本の横浜、広島、アメリカの東海岸、西海岸そしてアムステルダムと比べてもその内容は非常に厳しく細かいものでした。

まず、双方(つまり大家さんと小生の両方)がそれぞれInventory Clerkという代理人を立てます。(これは普通ではないのかもしれません。ただ、Inventory Clerkという専門家が存在するのは事実らしい。ちなみに小生は会社の指示でRelocation Agencyを使っているので、この代理人は私の代理人代理人。)さらにこちらのAgencyの発注したクリーニング会社の人と、小生の4人でチェックを行いました。そして実際の作業ですが、この二人のInventory Clerkがそれぞれ、入居時に確認したInventory Listと照らし合わせながら壁の傷一つに至るまで詳細にチェックしていくのです。本当に一つ一つ、、、特に今回の大家さん側のInventory Clerkは、「リビングルーム、天井左端。3ミリ程度の汚れ3箇所。床の傷、暖炉のそば。長さ30センチ、4本程度。。。」と全て見たものをvoice memoしていくのでした。そしてクリーニングの不備が見つかるとクリーニング会社の人を呼び、「ここ、落ちる汚れだからきれいにして」と指示を出していくのでした。(確かにてきぱきしていてプロフェッショナルではあった。)キッチンから始まって、一つ一つの部屋を丹念に、、、結局フルに2時間かかりました。

一応大事になるような問題はない、という結論だったのでまずは安心ですが、いったいどこまでを「通常の範囲の汚れ」と見なし、どこからを「入居者の負担となる問題」と見なすのかまったく不明。後は大家からの連絡待ちです。色々あった今回の引越し騒動。まだまだ続く、、、んだろうか。ところで独り言ですが、あのInventory List、小生は見た覚えがないんだよなあ。来週の新居入居時は注意しよう。皆さん、英国にお住みの際には入居時に確実にInventory listを受け取り、何がどうであったかを把握して証拠を残しておくことをお勧めします。