Moscow出張

ParisからMoscowへ、一年ちょっとぶりの出張です。Moscowは来るたびにどんどん開発されてきています。一番初めに来たのは4-5年前でしたが、まだまだ混沌とした雰囲気が残っていました。例えば整備されていない道路に似つかわしくない黒塗りのメルセデスアウディ、、、あれは何かとたずねればロシアン・マフィア。一緒に出張したオランダ人と二人でドキドキしていたのを思い出します。

この一年で変わったなあと思ったのは車の質・種類・数。数に関しては理由が明白なのですがそれは後述するとして、質はかなり高くなり、もう西欧と変わらないレベル。BMWは普通に走っているし、ポルシェのカイエンなんかも走っていました。また、一般の人も日系の新しい車に乗っているし、かなり裕福になってきたのかなと思わせます。とにかく今は納期が長く、納車まで半年待つのは当たり前らしいです。

さて今回の出張ですが、、、大変でした。結局1日半いてミーティングできたのは1時間だけ。なるべくお店周りに費やそうとは思ってましたが、大渋滞にはまってしまい滞在スケジュールはめちゃくちゃになってしまいました。ロシアに住む人の多くは「ダーチャ」と呼ばれる家庭菜園付きの別荘を郊外に持っており、夏の週末はそこで過ごすのが一般的なのだそうですが、そのために金曜日の午後はとてつもない大渋滞になるのだそうです。そうは言っても何とかなるだろう、と思っていたのが甘かった。想像を絶する渋滞。(小生にとっては30年前のお盆時期の18号線以来の大渋滞と言っても過言ではない。)教訓:夏の週末にMoscowでお店回りをしてはいけません。

っと、仕事はさておき。夕食にはグルジア料理の店に連れて行ってもらいました。ロシア語の名前はどうしても覚えられないので、レストランの名前苗は覚えておりません。グルジア料理というのはあまりなじみがありませんが、調べてみるとグルジアというのは食物が豊富で、複雑な国の歴史を反映して様々な調理法が混ざり合っており、グルメの国として知られているらしいです。特にワインは有名とのこと。ただし、今、ロシアとグルジアは国交断絶状態で、グルジアからの輸入はストップしているらしいです。
 
このお店はとてもユニーク。店内はグルジアの農家を模した物なのでしょうか、非常に凝った造りになっています。池があって鯉が泳いでいたり、各部屋が少しづつ違ったデザインになっていて飽きさせません。また隣りのカップルが呼んだのか、おじさんのバンドが来てグルジアの民謡(?)っぽいものを熱唱して行きました。
 
メインは様々な肉のグリル。サーブされると同時に、両手にろうそくを持った若い男の子が数名出てきて、我々を囲み、ろうそくを揺らしながら踊って去っていきました。うーん、なんだか、、、変だけど、こういうものなんだろう。。。
肝心のお味ですが、なかなかいけます。なんというか、日本人の口にはかなり合うといってよいと思います。ちょっと中近東な味付けがありながら、特に強い香辛料は使ってないし、肉もそのまま塩コショウで焼いてある。グルジアのパンはちょっと厚いナンというか、ピタパンというか。これにマイルドなカレーみたいなのにつけて食べるととても美味しい。満足でした。>現地の皆様、いつもありがとうございます。お世話になりました。

最後にMoscowに3つある空港のうちの1つ、ドモジェドヴォ空港 (Домодедово, DME)です。最近改築され、とても綺麗です。
 
ところで、この空港では全身レントゲンみたいな金属探知機を既に導入していました。写真は取れなかったのですが、大きな円筒形のガラス張りの機械に両手を挙げて入ると、自分の周りを探知機が「シューッ、シューッ」と言いながら回ります。検査自体はあっという間に終わるので、通常の全身をくまなく探られる通常の検査よりよっぽど楽なのですが、振り返って自分の画像を見てびっくり。見事にガイコツが洋服を着ている図になっています。(お腹の大きなおじさんはお腹の辺りが脂肪で真っ白だった。。。)アメリカでは導入の是非が議論されていると聞きましたが、ロシアの場合は有無を言わせず導入、と言う感じでしょうか。

今更ながらですが、Moscowはすごい勢いで開発されています。中国も同じようなのでしょうが、活気があることは良いことです。ただ、ちょっと地球がどこまで持つか、心配だったりけど。。。