Richmond Park

小生、反骨精神が強すぎた若い頃を反映してか、意識的にメジャーを避けてしまう傾向にあります。というか、無意識にマイナーな方を選んでいることも多く、単純に小生が根っからの偏屈であるだけかもしれません。

英国に来てから公園で散歩する楽しみを覚えた当家ですが、先週はMalden Park(これもマイナー)と言うところに行って来ました。しかしながら小さな公園だしレポートするネタに欠ける場所で非常に物足りなかった。。。っと今週は、それではたまにはメジャー中のメジャーに行こうではないか、「ゆこう」「ゆこう」(夢枕獏安倍晴明源博雅の会話調を想像してください。陰陽師 太極ノ巻をちょうど読み終わったところなものですから。。。)と昼過ぎからRichmond Parkに出かけることにしました。

いやー、恐れ入りました。でかい!
恥ずかしい話ですが、こんなに大きな公園が自分の生活圏にあるとは想像もしてませんでした。いったいどこにあるんだろう、とカーナビを見ながら出かけたのですが、気がついてみればいつも行く日本食料品店のすぐ近くに(も)入り口がある。今まで訪れた公園とは比較にならない大きさ。場所によって微妙に風景も違うし、みんな園内を気持ち良さそうに自転車で走っている。もう15年程前になりますが小生が広島に住んでいた頃、山の中をマウンテンバイクで走っていたことがあるのですが、その時のことを思い出しました。うーん、これは今度は自転車で来ないといけない。もともとオートバイ乗りの小生、時折無性に2輪に乗りたくなるのです。
自転車以外にもたくさん楽しみがありそうです。単にピクニックに来てもいいし(ちなみに園内の売店のチーズバーガーとホットドックは結構うまい)、大きめの4輪駆動のラジコンを走らせても良い。ボールを蹴るのもいいし、フリスビーもいい。犬を連れてくると最高でしょう。天気の良い週末にはうってつけの場所ですね。
本日は次男がラジコンの飛行機を持参。誕生日のプレゼントで誰かに頂いたものだったか、発泡スチロールで出来た機体に充電池で駆動するプロペラが2つ付いた簡単なもの。ニコニコ顔の次男が何回か飛ばしてみますが失速して全く飛ばない。まずい。。。飛ばないと次男が機嫌を悪くして後々面倒だ、、、と細君と小生の間に緊張が走る。だんだん次男の表情が険しくなっていきます。そこで細君が取り扱い説明書通りきっちり充電しようと、指示通り4分ほど充電。コントローラーを握り締めた心配顔の次男。満を持して今度は長男が飛行機を投げます。頼むぜ。。。
 
長男の手を離れた飛行機は先ほどと同じような弧を描いて地面へ、、、ああ、だめか、っと思った瞬間、地面すれすれまで行った飛行機は、ふわっと重力に逆らうような動きをして向かい風を切って上昇し始め、見事に風に乗る。おお!飛んだ!子供達の歓声が上がります。1回だけ旋回しただけでしたが、飛行機は自力で飛んだのでした。やるじゃん!よーし、飛ぶことはわかったぞ、、、とばかりに今度もしっかり充電。今度は風上に戻り、風下に向かって長男が再び投げる。2回目で要領を得たのか、それとも神風が吹いたのか。何の不安さも見せずにぐんぐんと上昇気流に乗り、飛行機は空高く上っていきます。おいおい、すごいじゃん。どこまで次男が操縦しているのかわかりませんが、左右に旋回を繰り返しながら飛行機は気持ち良さそうに飛んでいく。通りがかりのお兄さんも「Oh, cool!」と飛行機を眺めています。いやはやすごい。これは面白いや。一通り飛ばした兄弟、非常に満足げな笑顔を浮かべておりました。うーん、これを子供に独り占めさせるのはもったいない。小生もやりたくなってきた。。。もうちょっと本格的やつ、買うかな。

とにかくこの公園、広いので次は鹿を見に車で移動。ところどころに結構な数の鹿が群れを成していました。以下、鹿の群れと、遠くからシャッターチャンスを伺う未来のカメラマン、長男。
 

Richmond Park、当分遊べそうです。メジャーなものはメジャーだけありますね。