地下鉄(メトロ)に乗って ☆☆☆☆


去年は邦画が好調で、興行収入の50%を占めるとか占めないとかのレベルまで復活してきているようです。私はJapanese Horrorは見ませんが、確かに面白そうな映画が増えている感じがします。
そしてこの「地下鉄(メトロ)に乗って」ですが、久々に泣ける映画です。なぜ泣けるのかわからないけど、泣けます。タイムスリップしたりするのでその意味ではSF映画なのですが、そこをさらっと地下鉄に変えてしまうことで余計な描写をなくし、本来のテーマである親子の愛にフォーカスをあてています。通常なら途中から結末を想像しながら見てしまう小生ですが、この映画に関してはそういったこともなく、しみじみと鑑賞できた感じがします。それが故に結末はあまりにも突然で、悲しく、瞬間的に論理的に理解できないのに感情的には共感できてしまった、と言う不思議な状態に陥りました。取り立てて評判の良い映画ではないような話も聞きますが、私は結構良かったと思います。

ただ、主人公の堤真一が生まれたのは終戦直後のはず。つまり昭和30年前?となるともう50歳を過ぎていることになる。また、岡本綾も39年におなかの中にいたのだから小生と同年齢、41歳のはずだ!どう考えても年齢が合わないなあ、、、とよくよく見るとこの映画、1995年に出版された浅田次郎の作品なんですね。となるとつじつまが合うか。。。ということで、久々の良い邦画なので甘い採点で星4つ。☆☆☆☆。