そろそろクリスマス

HiroS2006-12-09

こちらイギリスもそろそろクリスマスの雰囲気であふれてきました。例年は日本に里帰りするのですが、今年は長男の受験のため里帰りを予定しておりません。ということで当家もクリスマスの飾り付けを始めました。写真は当家のクリスマスツリー。

クリスマスと一口に言いますが、国毎にとても違うもの。以下「へぇー」と思ったこと。

  • イギリスではサンタクロースはFather Christmasと呼ばれ、やっぱり煙突から入ってくるらしい。しかしオランダではシンタクラウスと言われ、12月上旬にスペインから顔の黒いピートを従えてやってくる。実際、ニュースでも「本日、シンタクラウスは運河を回ってアムステルダムに上陸しました。」とか中継してくれる。(ちなみに誰が何の目的でやっているか知らないが、本当に来る。)そして、悪い子がいると袋に詰めてスペインにつれて帰ってしまう。しかし何でスペインなのか、それからピートはどう考えても黒人の奴隷をあらわしていると思うんだけど、、、いいのかな。
  • [追記]サンタクロースは4世紀の裕福な司祭セント・二クラウスが貧しい人たちに財産を分け与えたことが始まりとなっているといわれている。このセント・ニクラウスがオランダ語ではシンタクラウス(Sinterklaas)となり、それがアメリカへの移民と共に輸入され英語になってサンタクロースとなった。
  • [追記]サンタクロースが今の赤い服と白いひげになったのは最近で、1931年のコカ・コーラの宣伝に使われたのが始まり、、、と言われているが、正確ではないらしい。それより前の1914年の日本の雑誌に白いひげ、白い縁取りの赤い服のサンタクロースが登場しているとのこと。
  • クリスマスクラッカーは1847年にイギリスのお菓子職人のTom Smithによって発明(?)された。彼がパリに行ったときに見たbon-bonに発想を得て、円錐形で両脇を絞った形状になっている。両側から引っ張ると音がして中からおもちゃとかが出てくる。ちなみにまだ本当にTom Smith社のクラッカーはちゃんと売っている。さすがイギリス、こんなものにも歴史がある。日本でおなじみの三角錐のクラッカーはアメリカンクラッカーと呼ばれ、別なもの。
  • 七面鳥がなぜTurkey(=トルコ)と呼ばれるか?七面鳥アメリカ原産で、ヨーロッパにはもともと存在しない。ヨーロッパからアメリカに移民した人たちが食べるものを探し、野性の七面鳥を捕獲したことが始まりで、それがヨーロッパに輸入された。この頃、トルコ経由で入って来ていたアフリカ原産のホロホロ鳥がTurkeyと呼ばれていたが、このホロホロ鳥七面鳥が似ていたことから混同され、七面鳥がトルコ鳥=Turkeyと呼ばれるようになった。

以上、あっちこっちで調べたけど、Wikipediaにほとんど書いてあった。。。

ドイツのクリスマスが一番好きです。ケルンのChristmas Marktはとても美しく、幻想的。素朴ながら豪華というか、なんともいえない質の高さを感じます。オランダは前述の通りまったく違う行事に思えます。イギリスはちょっとアメリカに似て商業的なような気がしますが、どうでしょう。イギリスで過ごすクリスマス、楽しみです。