Flight Plan ☆☆☆


昔、「12人の怒れる男」という判決の行方を議論する陪審員の映画がありました。あの映画、ほとんどが陪審員の部屋だけで物語が進行するという、撮影費的には非常に安上がりな映画がありました。(ただ内容はすばらしいの一言。)ジョディ・フォスターのこの映画も、ほとんどが飛行機の機内で撮影されたようですが、その飛行機の内装はすべてオリジナルデザインで、すべてを自前で製作したらしいので結構な手間はかかってるようです。

離陸した後の機内で子供が行方知れずになった瞬間に、まあ最後には見つかるんだろうなあ、と話の展開は想像はつくのですが、ジョディ・フォスターの迫真の演技を見ていると「ん、もしかしてジョディ・フォスターの気が違ってしまった?」と思ってしまいます。また、話の途中まで誰が悪者かわからない展開なので、そこは面白い。(もうちょっと引っ張ってほしかったけど)そんなこんなでとても工夫されて面白い映画なのですが、最後が良くない。普通この状況だったらジョディ・フォスターは射殺されてますよ、絶対。こんな展開ありえない!

話のアイデアは結構面白いし、ジョディ・フォスターは相変わらず美人だし、演技もうまい。という意味ではかなり面白いと思うのですが、最後の方のシーンの現実離れしすぎていて、星三つ☆☆☆。もう少し物語に厚みをだして最後を現実的に処理してくれば星四つなんですがねえ。