3日間の予定が4日間に

HiroS2006-07-08

現在、日曜日の午前11時。先ほど帰宅しました。この写真は今朝ほどのMalpensa空港での日の出の図。早朝の空港というのは結構人がいるもですね。しかし本来なら昨日帰宅する予定だったのですが、、、、

お店回りを終え、Malpensa空港から日本に帰国する日本からの出張者を見送り、さて私はLinate空港に、とタクシーに乗り込みました。今回は買い物時間をたっぷりとろうと予定より一時間早く空港へ向かったのですが、思えばここがすべての始まり。

  • <教訓>紙は偉大なメディアである。旅程表は必ず、必ずプリントアウトしておくこと。

うとうとしながらタクシーに揺られること小一時間。Linate空港に到着。よしよし、時間はたっぷり、パスタを買って、シャツでもみて、そうそうItalyのfootballのユニフォームを子供に、、、と出発ゲートを確認。おお、一時間早いフライトがある。これに乗ろう。と辺りを見回すとチェックインカウンターもチケットカウンターも長蛇の列。仕方がない、元のフライトでもいいか、と思ったところ、それが、ない。ない、ない、ない。あれ?最悪の事態の不安がふっとよぎる。いやいや、そんなことはない、と不安を打ち消し、Travel Agencyに電話。「あのー、フライトを一本早いのに変えたいんですけど。」「えーとですね。今どちらの空港ですか?」「あ''」そうなのです。私は空港を間違えたのです!

  • <教訓>ミラノには大きな空港が2つある。そしてこの2つはとても勘違いしやすい。

Agencyによると、私のチケットはfixで変更不可とのこと。新たに予約をすれば400ポンドかかるので、Tecket Counterでごねて変更してもらえという。しかし現実的にはとてもそんな雰囲気ではない、、、私の前に20人も人が並んでいるし、フライトまでの時間は一時間を切っている。。。ここでoptionは2つ。1.400ポンドを払って新たにチケットを購入。self check-inならすぐだし、予定より1時間早く帰宅できる。2.本来のフライトは2時間後。今からタクシーを飛ばせば間に合う可能性大。「経費節減」が頭に先に来た私はあまり迷わないで「2」を選択。タクシーに乗り込みました。

  • <教訓>結局すべては自分に降りかかってくる。会社は何もしてくれない。

Milan市内からMalpensa空港まで1時間強。Linate空港まで1時間弱。確か方向もまったく逆ではないので1時間あれば着くだろう、、と言う目論見でしたが、これが完全に的外れ。途中まで順調だったのが、高速道路を乗り換える直前に「Oh, blocked...」と言うタクシー運転手の台詞を絶望感をもって聞いた私。見ると道一面に広がる赤いブレーキランプの海。まったく動いてない!運転手も気を利かせて別な道を選択してくれたのですが、どのルートもまったくだめ。どんどん近づく出発時間。1時間前には着かなければ、、、いや、最低でも40分前なら、、、いや、確か30分前が最終だったような。。。Milanの友人に電話してみると、今日のロンドンへの最終フライトは、私の便を逃すと2200のeasyjetしかないとのこと。うーん。とにかく、まだ間に合う可能性はある。とにかく行こう!

  • <教訓>悪あがきは事態を悪化させ、諦めは事態をリセットしてくれる。無理は禁物、諦めが肝心、ということもある。

やきもきしながら空港に到着、20時ぴったり。走る走る、走ってカウンターに。「どうしても乗らなければならないんです!」必死の形相でお願いするとちょっと冷たそうなカウンターのお姉さんは「保証はできないけど、B12 Gateまで直接行って見て」了解!とばかりに、保証はできないという言葉が気になりながらも、走る。金属探知機の前には長蛇の列。えい!「エクスキューズミー、エクスキューズミー、アイアムエクストリームリィインナハーリー」と言いながら並んでいる人を全員飛ばして金属探知機ゲートをくぐる。よし、出発までまだ25分ある。間に合う!しかし、、、「Boarding Pass?」という係員。いやだから、急いでるんで通して頂戴、カウンターのお姉さんが直接行けって言ったんで。e-ticketだし。わかる?e-ticketなの!「そんらあーた、だーんめだよ。ここ空港だーかんね。チケットなきゃ飛行機なんか乗れるわーけないじゃん(ここ、イタリア語訛りの英語と思ってください)」という係員。いや、そこをなんとか、私はあの飛行機に乗らねばならないのだ!e-ticketだからチケットはないの!「んじゃあ、e-ticketの紙見せーてぇ」え、プリントアウトしてない。。。「じゃあ、だーんめだよ、どっかでプリントアウトしてきて」そんな、あと20分で出ちゃうの!「だーんめだぁよ、ぜーったいだーんめ」
仕方なく、もう一度、でも別なチェックインカウンターへ。今度はやさしそうなお姉さん。あと20分で出ちゃうの、なんとかして!とお願いするが、あちこち電話した後に「ごめんなさい、やっぱりだめだわ。。別なフライトしかないです、チケットカウンターはあっちです。」一応丁寧な対応でした。思えば、空港到着直後にこの人にお願いしてればなんとなかったかも。。。

  • <教訓>人はまずは見かけで判断した方が無難。確率的にやさしいそうな人はやはりやさしい場合が多い。

しかし、確かこの後にはeasyjetしかなかったはず、、、掲示モニターを見ると「Terminal 2」の文字。うう。ここからTerminal 2まで行くのか。。。UKの会社の同僚に連絡を取り、状況を説明、easyjetのフライトを抑えてもらうようにお願い。今から思えば、このあたりから私の判断能力は格段に落ちていたような気がする。ふと見ると携帯電話のバッテリーが半分を切っている。おいおい、携帯電話まで私を見捨てるか、今日は充電器持って来てないんだ。。。

  • <教訓>備えあれば憂いなし。携帯電話の充電器は必ず出張の時に持っていくこと。

とりあえずTerminal 2に行こう、とタクシーを捜す。(また出発ゲートではタクシーが拾えないんですよね、だから到着ゲートのフロアまで移動しなければならない)「Terminal 2までお願い」するとイタリア語で何か言っている。「グラテュなんとかなんとか、シャトルなんとかなんとか」どうやら無料のバスがあるからそれで行けばよい、と言ってるらしい。そうか、じゃあ、そうするか、とバス停を探す、、、結構離れていた、、、やっとのことで見つけるとバスが停車中。よし、と思った瞬間にバスは出発、時刻表を見ると後15分は来ない。「ひぇー、9時じゃん。考えたら10時のフライトに乗れないじゃん!」頼みの綱はUKの同僚2人。頼むぜ!と朗報を待つ、、、が来ない。イライラしながら待つこと15分。バスが来たので乗り込む。よくよく考えたらそんなに急ぐならタクシーで行けばよかった。。。もう完全に判断能力の低下。痴呆状態に陥りながら同僚からの電話を取る。「最悪のニュースだ。easyjetは2時間前にsystemを閉めちゃうので、唯一の方法は直接チケットカウンターに行って交渉するしかない」了解!とばかりに人気のないTerminal 2を走る日本人。チケットカウンターにはお姉さんが、走ってきた私に何か言っている。「まだ間に合うわよ、予約はあるわよね?」「いやいや、ないんです、チケットください」「ああ、それはだめなの、もう発券できないの」「そんなこと言わないで」「だめなの、ごめんなさい」と、ここで、本日のMilan宿泊が決定。同僚に電話して、本日のホテルと明日のフライトの予約をお願いする。とりあえずタクシーと人の多いTerminal 1に再び移動。腹は減るしどんどん人は減ってくるし店は閉まってるしでだんだん心細くなる。とりあえず、何があっても良いように、現金だけはたっぷり引き出す。少し安心する。

  • <教訓>世の中、「金」である。少なくとも現金は人を元気にするのは事実である。

タバコが吸いたい。普段それほど吸わないので出張時は持ち歩かなかったりするのだが、さすがにそういう気分。店は開いてないし、どこでも買えない。。携帯電話のバッテリーメーターの色が変わる。まずいな、マジで電池切れしちゃう?「any update?」とテキストを送って待つこと15分程、、、やっと朗報。ホテルの予約と明日のフライトをゲット。

  • <教訓>持つべきものは友である、というのもやっぱり真理である。

ホテルの名前を告げてタクシーに乗り込む。本当はここからもいろいろあったんですが、まあ、以下省略。とりあえず暖かいベットに寝て(でも結局ホテルで2時まで仕事をしていた)今朝早朝、やっとの思いで帰ってきました。帰りのフライトはBritish Airwayだったのですが、普段ストが多くてうんざりしているBAがとてもたくましく思え、ありがたく感じました。

結局、LinateからMalpensaへのタクシー代、宿泊代を考えるとtotal costではLinateの1時間早い便を素直に予約した方が安上がり、と言う結果になってしまいました。

  • <教訓>判断は合理的に、だめだったケースも考えてトータルで判断すべき。まあ、当たり前だな。

なんか、もう当分出張はいやだなあ。。。