Greek Wedding

ということで、back dateですが、ギリシャ人の結婚式の話。
4年も一緒に働いている友人でありかつ今の私の右腕である他ならぬ「アドニス」君の結婚式ですので、出ないわけには行きません。しかし週末2泊3日でアテネ旅行というのは贅沢、、、アテネはここから行っても高いです。どうせ行くならあっちの島もこっちの島も、たっぷり一週間は行きたいな、もったいないな、と普通なら思うところですが、割とすんなり決めちゃいました。まあ、アテネと他の島は違いますし、島に行ったらアテネには行かないだろうし。それにギリシャ人の結婚式に出るチャンスなんて、そうそうあるもんじゃありません。ほとんど観光ツアーに組み込まれた「現地人の生活を垣間見るツアー」のノリで出席しちゃいました。

しかしギリシャ人の結婚式、変わってました。同席したフランス人もイタリア人も驚いておりました。

まずは教会。ギリシャ正教独特のドーム型のもの。中もとても美しく、すばらしい。結構新しい教会だったと思いますが、荘厳な雰囲気というより、美しい、しかもわりとカジュアルな感じを受けました。最大の違いはイエスキリストの像がないこと。ギリシャ正教はイコンは認めながらも像は認めていないそうで、キリストの像を飾って崇拝することは禁じているのだそうです。だから威圧感のある感じがしなかったのかもしれません。
 
式が始まりました。。。しかし、何かが違う。式自体は文字通り「いつの間にか」始まってしまいました。まだ人々はザワザワしているし、中には携帯電話を鳴らしている人もいる。前のほうでは友人夫妻が神妙な顔をして神父さんの前にいます。これは確かに結婚式、しかしこの雰囲気。。。。そのうち、彼らの友人と思しき人が回ってきて、皆にお米と花びらの入ったコーン状のものを渡し始めました。ふむ。今渡されてもなあ、これは最後に教会の建物を出るときに投げる、あれだろ?
ザワザワしたまま式はそのまま続きます。まあ、慣れるとこれはこれで、カジュアルな雰囲気で良いものです。ところで、知らなかったのですが、ギリシャ人の結婚式にも三々九度がありました。もちろん、彼らはワイン、白でした。一つのグラスから3回づつお互いが飲む。The Common Cupというらしく、これから苦楽を共にする、という意味だそうです。
っと、その時!突然列席者が先ほど配られたお米を友人夫妻に向かって投げ始めました。教会の中で!うーむ。これって普通じゃない。みんなが投げるのでフランス人の友人と顔を見合わせながらもとりあえず投げる。子供にも投げるように言う。信じられます?教会の中でお米を投げちゃうんですよー。以下、神妙な雰囲気の友人と皆がお米を投げてる図。(見えないかな)
 
結構驚きの連続の結婚式でしたが、これはこれでいいものです。なんだか、ギリシャ人の気質が反映されているような気がしました。

この後は、いわゆる披露宴、総勢250人が出席。彼は結構裕福な生まれなのでしょう、会場は海辺のOpen Spaceの宴会場でのブュッフェスタイルでの食事。殆ど芸能人の結婚式に来ているような感じで、豪華なものでした。(ちなみに始まったのは午後3時くらいからでしたが、"Wedding Lunch"と呼ばれてました。ギリシャ人の昼飯と晩飯はかなり遅いらしい)以下、サングラスをかけてくつろぐ当家の長男とpartyの様子。
 
残念ながら当家はフライトの関係で最後まで出れませんでしたが、式もpartyも非常にカジュアルで、しかしながら和やかな雰囲気で気持ちのよいものでした。アドニス君&アナさん、末永くお幸せに。