Sachertorte

Merry Christmas!この季節になると思い出す、EuropeのChristmas。綺麗だったよなあ。特に思い出深いのが、帰国が決まった後に行ったVienna出張。Christmas Marketは綺麗だったが、何より本物のSachertorte。あれはおいしかった。

それはさておき、帰宅すると細君がニコニコ笑っている。「何だと思う?」ってわかるわけないだろ、、、っと出てきたのがSachertorte。ありゃまあ、、ありがとう!こりゃ参ったな。。。細君がどうやらネットで取り寄せてくれたらしい、Demel社のSachertorteでした。
 
さすが本物のSachertorte。恭しく木箱に入っており、さらに紙で包装されている。こういうところがEuropeですね。変に防腐剤とか入ってないのだ。うーむ、いいなあ。味はもちろんうまい!ちょっと重いがそこまで甘くなく、この杏のジャムがなんとも。コーヒーと一緒にいただくと最高。

ここで豆知識。小生がViennaでいただいたのはHotel SacherのSachertorte。あれは本物。今回細君が取り寄せてくれたのはDemelのSachertorte。どうやら、これも本物らしい。Wikipediaによると;

1832年に、クレメンス・メッテルニヒに仕える料理人の一人だったフランツ・ザッハー(ドイツ語、英語)が考案した。飽食した貴族たちのために新しいデザートを作れというメッテルニヒの要望に応えたものであった。ザッハトルテは大変に好評で、翌日にはウィーン中の話題になったという。当時はザッハーはまだ16歳で下級の料理人にすぎなかったが、ザッハトルテの成功から頭角を現した。ザッハトルテはフランツのスペシャリテ(特製料理)として好評を博しつづけた。後に次男のエドゥアルトがホテル・ザッハーを開業すると、ザッハトルテはそのレストランとカフェで提供された。

レシピは門外不出とされたが、3代目のエドマンド・ザッハーのときにホテル・ザッハーが財政難に陥ったのをきっかけに、資金援助をしたウィーンの王室ご用達のケーキ店「デメル(ドイツ語、英語)」が、代償にザッハトルテの販売権を得た。この際に、「元祖ザッハトルテ」の文字をケーキの上にホワイトチョコレートで描く権利も譲渡したとも言われる。ここで、デメルの娘がザッハーの息子に嫁いだ際にレシピが流出したとする話があるが、事実とは異なる俗説である。その後、ハンス・スクラッチ『ウィーンの菓子店』という本にまで、秘密のレシピは掲載されてしまった。ついにはホテル・ザッハー側が、デメルを相手取って商標使用と販売の差し止めを求めて裁判を起こす事態となった。7年に及ぶ裁判の結果、デメルのものもデメルザッハトルテ(Demel's Sachertorte)として売ることが認められた。ホテル・ザッハーのオリジナルザッハトルテ(Original Sacher-Torte)はアンズのジャムを内部にも挟むのに対し、デメルザッハトルテは表面にのみ塗る、という違いがある。

なるほどねえ。こんなにおいしい物がネットで取り寄せられるなんて、いやはや、便利な世の中になったものだ。