The Golden Compass ☆☆☆

ゴールデンウィーク前半の最終日、映画を見に行ってきました。長男が学校から読むことを勧められていたThe Golden Compass、少々内容が難しいようで、さすがの本の虫も後回しになっていた作品。映画でも見れば読むきっかけになるだろうとの目論見です。小生もあの戦う白クマが妙に気になっていたのでちょうど良かったのもあります。(ってどっちが子供かわからん。)

さすがに児童文学だけあって、内容的には少々単純。勇気のある少女の冒険をいろんな人(人だけではないが)が助ける、と言う話です。イギリスの作家Philip Pullmanの「黄金の羅針盤」「神秘の短剣」「琥珀の望遠鏡」で構成される三部作。長男の課題図書リストでは「Northern Lights」となっていたのですが、映画の原題は「The Golden Compass」で邦題は「ライラの冒険」。でもNorthern Lightsの副題は「His Dark Materials」。なんだかわからん。それは置いておいて、映画の冒頭で紹介される通り、第1作はこの世ではない世界を描き、第2作は我々の住んでいるこの世界、そして第3作はそれを行ったり来たりするそうな。とは言っても第1作でも人間(のようなもの)は出てくるわけで、(ちなみにいきなりDaniel Craigが出てきました。007で売れて良かったですねえ)なんだか現実と非現実の見分けがつかなくなりそう。子供達はちゃんと噛み砕けるのだろうか、終わった後に「僕もDaemonが欲しい!」と言われたらどうしようっと、思っていたら、次男に「僕、一番好きな登場人物は”パン”だった。」当然これはDaemonの一人なのでした。そのうち飼いたい!と言われそうです。ところでこの”Daemon”は、その世界の人々の「魂」に相当する生き物であって、決して飼っているわけではありません。ちなみに、字幕では”ダイモン”なっていましたが、どうしても「ディーモン=悪魔」に聞こえたんですが、、、同じ綴りなんだろうか。
Nicole Kidmanが魔女のような雰囲気プンプンで好演。最後、顔を見せなかったのには何か理由があるに違いない。続編の冒頭はその辺りから始まるのかな。ということでそこそこ面白かったので続編も見に行くと思います。

子供向けの映画にしてはちょっと残酷なシーンがありましたが、ゴールデンウィークに子供と見に行けたから良かったと言うことで星三つ☆☆☆。

p.s.調べてみると、この3部作は「His Dark Materials」と呼ばれており、第1作が「Northern Lights」、第2作が「The Subtle Knife」、そして第3作が「The Amber Spyglass」と言うらしいです。んで、「The Golden Compass」と言うのは「Northern Lights」のアメリカでのタイトルらしいです。Hollywoodの方々、The Lord of the RingやHarry Potterの成功に続け!とばかりにイギリス児童文学の発掘に余念がないようですね。。。