The Adjustment Bureau ☆☆☆

Philip K. Dickにはまったのはいつのことだったか。「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」から始まり「高い城の男」「ユービック」そして「流れよ我が涙、と警官は言った」など、優れた短編が数多くあります。内容的には若干こじつけっぽいところもありますが、SFですからなんでもあり。一度読み出すと止まらなかった事を覚えています。


と言う事で久々の映画化。これまではと言うとTotal RecallやMinority Report、そしてなんと言ってもBlade Runnerですね。Paycheckもそうか。どれもこれも独特の世界観で面白い作品ばかりです。本作も同様、ただ、ちょっとラブストーリーだったりもするので他とは趣が違うかな、と言う感じ。特に最後がハッピーエンドなのが良いです。パウロ・コエーリョアルケミストではないけれど、本気で何かを求めれば宇宙の全てが味方をしてくれるのです。ところで、こんなに大それた秘密を知られてしまったのに即座に「reset」しないと言うのは、、、古き良き時代に書かれたものでしょうか。最近はもっと小さな秘密が漏れただけでも暗殺されそうな気がします。


基本は前向き思考の小生。SF映画なのになんだか爽やかな気分で観終えました。星3つ☆☆☆。