宝塚歌劇 星組公演

仕事の関係で、生まれて初めて宝塚のショーを見てきました。宝塚ファンの同僚女性の引率の元、平均年齢45歳を超えるオジサン4人で出かけました。S席8500円也。結論から言うと十分楽しめました。さすがに100年の歴史、価値あるニッポンのソフトウエア資産です。

出かける前はきっと目を☆にしたオバ様方の集団に囲まれ、我々はさぞかし浮いてしまうに違いない、と思っていたのですが、さにあらず。当然ながら女性同伴ではあるものの、小生一行と同年齢の男性もちらほら見受けられました。しかしながら客層は女性が中心、若い世代は親子連れの娘さんからおばあさん然とした方まで、非常に幅広い年齢層でした。

今回のショーは『ノバ・ボサ・ノバ』−盗まれたカルナバル−と言うミュージカルと『めぐり会いは再び』- My only shinin's star -という演劇の2本立て。とても人気がある(らしい)柚希 礼音氏と夢咲 ねね氏の主演でした。正直なところ、『ノバ・ボサ・ノバ』の方はストーリーも良くわからず、ヒラヒラした衣装でのラインダンス等もあってうーむ、、、オジサンにはつらい!内容でしたが、後半の『めぐり会いは再び』の方は非常に楽しめました。(ただ、メインは『ノバ・ボサ・ノバ』だったらしい)まあ、通常の舞台演劇だと思えばいたって普通、十分に面白かったです。俳優人はさすがに天下一品。素晴らしい「芸能人」でありました。

しかしこの宝塚歌劇団と言う特殊な存在。歴史と紐解けばなかなか奥深いものがあり、日本の「ソフトウエア資産」に多大なる貢献をしてきたといえると思います。ただ、皮肉に映ったのは女性の集団であるこの劇団の演ずる内容が極めて男尊女卑であること。前述の同僚女性によればトップは「男役」で「娘役」は如何にその男役を引き立てるかで選ばれているとのこと。極めて皮肉。ただ、要するにこれは少女漫画を実写で再現し、女性の思う理想の男性像を形にしているのだなと思うとなんだか納得もいきましたが。

とまれ、素晴らしい芸術であることには変わりはなく。もう一度8500円払っていくか?と言われるとシェイクスピアとかの方が興味ありますが、十分に良い体験をしたと思います。